今から3年ほど前、100均一の材料と家のガラクタをかき集めて”子供博士の実験ボックス”なるものを作り上げた。
試験管や薬瓶、顕微鏡にプレパラート、蝶の標本やらなにやらを1つにまとめた夢の箱である。 持ち運べるように肩から下げられるようにしたものの、正直そんなに持ち歩く機会もないままリビングのインテリアと化していた。
あれから3年…外に遊びに行っていると、飼っているカエルのエサを見つけてしまったり、海に行ったらキレイな貝殻を拾ってしまったり、そういう時に限って袋も瓶もケースもなにも持っていないことのほうが多い。
やはりコンパクトで必要最低限の採集ができるモノがいざという時に出てこなければいけない!! ←いけなくはない。 そう思って裁縫セットならぬ採集キットを自分でつくろうと思いたったのだ。
制作作業 工程
まずは100均で使えそうな箱を物色するが、丁度いい大きさの箱に限って蓋がプラバンになっているものしかなく、イメージとしては小さくてクラシックな木箱なのでプラバンをどうにかしたい….
いっそプラバンを取ってしまってなにかできないものか….と思ってプラバンを支えている金属パーツを引っ張ったら簡単に抜けた。
↑そしてこんな感じで内側から半分埋まるくらいの板を取り付けてみる。
蓋を閉じて、その上に蓋と同じ大きさの板を貼り付ける。
すると、蓋の裏側に秘密のポケットが生まれるだ!! このポケットをどんなふうに活用したかは後ほどご紹介。
箱の中は採集するための小瓶たちが割れないようにしたいので、なるべくピッタリのサイズで仕切りを作って固定する。
ニスとハケを100均で買って、箱全体と仕切りに塗っていく。 桐の箱だったのでうまくニスが乗るか心配だったが、結果的にはしっかり乗ってくれてかなりいい雰囲気に仕上がった。
箱の底には湿気対策も兼ねて新聞紙を敷いて、仕切りで区切る。
蓋を固定するための金具や小さな釘は100均ではちょっと手に入らず断念した。
しっかり蓋が閉まるようにくの字箱金具を取り付ける。
箱の蓋部分には何を刻印しようかと色々考えたが、物理的なモノをストックしておく箱なんだから、このブログの名前でも良いんじゃないだろうかと思い、今回はmono stockと刻印した。
ちなみに下に書いてある呪文のような小さな文字だが
Miracles happen everyday, some people don’t think so, but they do.
と刻印してある、これは僕が大好きな映画『フォレスト・ガンプ』で、フォレストが小さい時に母親から教わった言葉で『奇跡は毎日起きる。 信じない人もいるけど、ホントだよ。』という意味である。
子どもたちとのなんでもない日常の中にも奇跡はある。子どもたちもそんななんでもない日常から奇跡を発見できる人間になって欲しい、また自分もそういう人間であり続けたいと若干大げさな思いを込めて刻印した。
携帯採集キット完成
さてさて、さっきから部分的にしかお見せしていなかったが、今回できあがった携帯採取キットの完成はこんな感じである。
ほぼ100均のアイテムで作り上げたとは思えないクオリティではないだろうか(笑)多分合計で¥1,500くらいで出来上がっている。
それでは中身の機能を1つずつ紹介していこう。
資料ストック紐
まず蓋を開けると紐が通してある部分↓
これは大切な参考資料をこうやって木製ピンチで挟んで使うための部分。
秘密ポケット
蓋の裏部分に作った秘密のポケットには、チャック付き袋や資料・少量の紙幣入れておくことができる、僕はまたいつかNYに行きたいという願いを込めて1$札をお守りに持ち歩いている(笑)
引っ掛け部分はルーペやスプーンなど採集の手助けになるツールを収めることができる。
試験管収納
箱右側には試験管が2本収納可能
ビーズケース・小瓶収納
中央部分には割と使う頻度が高いビーズケースが2つ、小型瓶2つ・中瓶2つと木製ピンチ2つが収納可能。
逆作用ピンセット収納
逆作用ピンセットもピッタリ収まる。
マルチツールナイフ
そして箱の底に隠されているのはペンチ・ハサミ・ナイフ・やすり・栓抜き・プラスマイナスドライバーが1つにまとまったマルチツールナイフが収納できる。
全10アイテムを小箱に詰め込んだワクワク満載の採集キットが完成した!!
これさえ持っていれば海でも山でも、ただの散歩も大冒険になるだろう!!
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