僕が教え子からもらってスクスク育っている植物は全部で2種類ある。
1つ目は卒業制作で使った観葉植物のパキラ・ポトス。
2つ目は今年2023年3月に卒業していった子たちからの贈り物の盆栽キット。
この紅葉を育てて卒業生と共に成長を見守り続けることができる、そう思いながら盆栽キットの説明書を手にすると、発芽するために恐ろしくハードルが高いことが発覚する。そしてこの手の盆栽キットをネット検索しても発芽した人のほうが圧倒的に少ない… どうするか……
いや…どうするもこうするもない…せっかく頂いたんだ、育ててみる以外はないだろう…
紅葉の下準備は冬を経験させること
普通の観葉植物であれば、種まきの時期だけ確認して種を植えれば問題ないのだが、紅葉は2~3ヶ月ほど冬の温度を体験させるために、冷蔵庫に入れておくか本当に冬を体験させなければいけないらしい…
寒さを乗り越えて気温が上がってきた時にハッと気づいて発芽するみたいだ、なんかカワイイ。
ということで、大切にティッシュに包み冷蔵庫で冷やし始めたのが3月末。
5月6日
発芽の適正なタイミングが5月〜暖かくなる時期とのことなので、3月末に冷蔵庫で冷やし始めて5月に種を植えてみた、冷蔵庫の期間が1ヶ月弱と少し短めだったので発芽しないかな〜と心配しつつ、芽を出すのをひたすら待ち続ける。
5月21日
そして驚いたことに20日弱で一本のカワイイ芽が顔を出したのだ!! ただ、種を植えた数は8個ほどなので発芽率は1/8である。
5月26日
5日程で本葉が育ってきた…すごい成長スピードである。 双葉なんて何年ぶりに見たんだろう…おそらく小学生の時にひまわりの観察をしたとき以来な気がする。
6月3日
さらに1週間ほど経過
本葉がどんどん成長している、もみじらしい葉の形が見えてきているのがわかる、なんだか小さな子どもが少しづつ手を広げているような感じがして愛着が湧く。
6月23日
20日経過
完全に本葉が育った状態、なんだか気持ち的にはここまで育てば安定期だろうと勝手に安心してしまう。
7月11日
更に20日経過
この頃にはどんどんと次の本葉が育ってきている、ここまで来ると毎日チェックするのが楽しみになっている自分に気づく。 この時点で種まきからおよそ2ヶ月ちょっと。
7月24日
2週間後
基本的に直射日光には弱そうなので、日当たりの良いリビングの窓際に置いて育てている、我が家には犬がいるため日中はずっとエアコンがついているので、もみじにとっては大変箱入りな娘状態である。
8月14日
スクスク育っている足しに100均で購入した観葉植物用の液体肥料を使ってみた、使った状態と使わない状態を比較することはできないが、成長スピードは心なしか少し早いような気がした。
5段目の本葉が育とうとしている、5月6日の種まきからおよそ3ヶ月。
8月31日
無事に灼熱の夏を乗り越えようとしている8月の終わり。
この先伸び続けるこの子をどうサポートしてあげればいいのやら…調べ中…
植物の成長を見ながら自分も確実に歳をとっていることに気が付く
紅葉が育ってきた経緯を振り返りつつ、今年卒業していった教え子たちを思い出す、そしてもっと昔の教え子たちも思い出す、担任になる前の自分を思い出す、もっとそのずっと前を思い出す。
何かがゆっくりと音を立てて、激しく崩れ落ちていくココ最近の僕の周り、今シーズンいくつでエピソードいくつのドラマの中にいるんだろうか。
僕はそのドラマの中のエピソードいくつまで存在しているのか、そして僕の人生のエピソードはこの先どうなっていくのか…シナリオを作らなくてはいけない…そんなことばかり堂々巡りな思考とうまく付き合いながら今日もここ(この時間軸)にいることしかできない。
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