今年も1年間の授業がようやく終わろうとしていると同時にこの職について13年目を迎えようとしている。
一昨年あたりからコロナの影響で教育現場も様々な変化に対応していかなくてはいけない状況で、右往左往しながらなんとかオンライン授業のシステムが安定してきた今日この頃。
もう後ろを振り返ることなく遠隔授業の対応をしてきたから、一度ここで自分が構築してきた色んな資料を整理してみた。
というかマジでちょっと自慢するから聞いてくれ(笑)
学部の独自路線で切り開いてきた教育現場のオンライン対策
コロナ禍になり、今まで学校に来て対面で授業を行うというあたりまえの日常が突如できなくなり、じゃぁどうするのよ?ってなるわけですよ…
でも教育を止めるわけにもいかず…上層部からの指示を待っていては何も降りてこず……「えっ?えっ?どうするの?」って多分いろんな教育機関がそうなったのではないだろうか?
そんな中ふと思い出した。
コロナの感染拡大が起こる少し前に僕が学部に導入していたGoogle Classroomというサービスの存在。
以前学部で色々使えるだろうと思って取得しておいたドメイン(○○○.comみたいなやつ)を使って、Googleに学校申請を行ってすべてのサービスを無料で使えるようにしてあったのだ。
当時はコロナなんてまったくなかったので、学校申請もGoogleから送られてくる英語の資料を翻訳して、申請に必要な書類を揃えて英語でメールを返すというやり取りを繰り返し、ようやく申請を通した。
今こそコイツの出番なのではないだろうか?
そこから作るわ作るわマニュアルの嵐、ほぼ1ヶ月でどうやって学生アカウントを作って、学生にどう伝達して、非常勤の先生方にオンラインの進め方をレクチャーし、なんとか遠隔授業環境を整えた。
振り返らず突き進んできたけど、うまく導入できて本当に安心した、なにより急なオンライン授業という変化の中柔軟に対応してくれた非常勤の先生方には本当に感謝しかない、多分どの学校よりもすごいと思う。
苦労した甲斐があったeラーニング動画の収録(全53本)
これはコロナ禍になる前に作成したeラーニングでWebデザイン〜コーディングを学べる解説動画。コロナになってこの動画資料の存在がより一層重要になった。
↑学校に来なくても自宅でWebデザインの技術的な概要がわかる動画を地道に収録していた。デザイン的な勉強ができるA編と技術的な勉強ができるB編で構成して、気づけば全53本という非常にカオスな量の動画教材を作り上げた。
↑このタイル状にならんでいるのは、動画を収録する前に作った動かすためのパーツデータ、ここから動くスライドを作って、1動画ずつ声を吹き込んで収録していく。
参考までに2つばかりサンプルをお見せするとこんな感じ。
これも当時は録音する環境もなかった為、収録中に「先生〜!!」って学生が入ってきたり…学校のチャイムや飛行機の音が入ったり……挙句の果てにはうちのイッヌのいびきがBGMになってしまったり……あらぬハプニングに見舞われ1から収録し直しになったりと一筋縄ではいかない収録だった…。
これ…もはや有料で一般公開しても良いのではないだろうか……いや公開させてくれ(笑)
変化に変化を重ねながら修正し続ける授業資料たち
今自分が受け持っている授業は『販売促進のためのグラフィックデザイン』『Webデザイン』『ポートフォリオ』『就活に向けた戦略』みたいなのが主だが、特にWebデザインの授業資料が半端ない量なのである。
割とグラフィックデザインは不動の考え方とかセオリがあったりするから、同じ教材を何年も使い続けることができるが、Webデザインの場合はそうもいかない、1年ごとどんどん教材をカスタマイズしていかないとすぐに時代遅れな資料になってしまうモノもある。
Webデザインって一口に言っても、インターネットの歴史もそれなりに知っておく必要があったり・PCスキル・サーバーの知識・ドメインとは?・HTMLやCSS・サイトデザイン全般の知識を始め、アクセス解析の見方やウィルスの知識もある程度必要になってくるのだ。
Webデザイナーって実は網羅しなくちゃいけない部分が割と多かったりするから、ついこの前まで高校生だった子が突然Webデザイナーを目指すとなると、それなりに覚えることは多かったりする。
それをどれくらい噛み砕いて、わかりやすい資料を作っていくか、そしてどれだけ楽しそうに記憶に残る授業にしていくかが肝になってくる。
そしてWebデザイナー(作る側)になった時に意識しないといけない一番大切なことは、デザインよりネットリテラシーだったりする。
Webデザインが好きな子や興味を持った子は、割にPCスキルが少し高かったりするケースが多いが、PCスキルが高い=ネットの世界を軽視しがち、な子が多かったりするので日常的に自分がやっていることが炎上に繋がったり、誰かを傷つけたりする内容になることをしっかり理解できていなかったりする子も多くなってきている。
だからこそネットリテラシーの内容を理解してもらう必要がある。
とかなんとか思いながら年々資料が蓄積していって、気がつけば膨大なページ数に……自分が長年かけて作ってきた資料だから全部見せたくなってしまうが、それだとただの自己満足になってしまうから、やっぱりそこから掻い摘んで楽しい授業にしないと意味がない。
僕の好きな言葉
学校で学んだことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ教育だ。
Albert Einstein
僕は学校で学んだことなんて8割忘れると思っている、だからこそ忘れないような楽しい瞬間・驚きと共に記憶に残してあげたいと思う。
実は小学生にもデザインの授業やってます
この授業はホント楽しかったな〜、小学生にグラフィックデザイナーってどんなお仕事?っていうのをわかりやすい資料を作って話にいったりもしました。
↑こんな資料を見せながら、日常生活の中に溢れているデザインが、自分の生活に与えている影響をわかりやすく小学生に教えて、デザインって実は生活を豊かにもするし、人を助けることにも繋がっているということ、体を張って人を助けるのが消防士や警察官なら、視覚、聴覚、触覚で情報を作って人を助けるのがデザイナーの役割、それくらい世の中で重要なポジションにいるんだということを知って貰える授業をもっとやっていきたいと思った。
もはやデザインは道徳だと思う。
上の方で熱く語っていた僕自身がやってきた、オンライン授業の資料デザインも人助け、eラーニングでわかりやすい動画をデザインするのも人助け、Webデザインの資料をわかりやすく作り続けるのも人助け、要はすべて誰かのためにデザインという武器で解決していくことができる、これって多分すごく幸せだしやりがいのある職業だと思う。
資料と伝えたいことは揃ってる
まぁザッと振り返ってきて自分なりに整理してるけど、なんだかいつもバタバタしているように見えても、ちゃんと自分が伝えたい核が変わらずあって、それに対して無意識でも行動できているということに、ブログを書きながら少し安堵している自分もいたり。
これから自分がどこに向かっているのか少し見えてきたような気もする。
・伝えたい核
・豊富な資料
・わかりやすい授業
・親しみやすい人柄(笑)
こんな僕ですが、『おもしれぇヤツいるぞ!』と思ったらお声がけください、子供から大人までワクワクさんみたいに人助けします(笑)
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