AM5:00。 外の景色はまだ薄暗く、窓を開けると冬の匂いと共に冷たい空気が頬に触れ、思い切り吸い込むと、ニューヨークの早朝に吸い込んだ空気の記憶が蘇る。
今から遡ること約10年前、憧れだった地ニューヨークへの引率が突然決まり、嬉しさと不安を抱えながら降り立ったのを思い出す。
今ではコロナの影響で海外研修も当分行けなくなってしまったが、過去3回のニューヨークを振り返り、読者のみなさんと一緒に旅をする気分でも味わってみようかと思いまとめてみた。
2010年からのニューヨーク、iPhoneの性能もまだ良くなく画質の悪い写真も多いが、今はもう見られなくなったお店や場所も一緒に、とにかくアメリカンな写真とともにお届けしようと思う。
※紹介しているモノやお店は2010年〜2014年の時の情報になりますので、今は場所が変わっているもの閉鎖してしまったものなどもありますのでご了承ください。
旅の雰囲気を一層盛り上げるラジオ番組
NY散策に最適な1920s〜1930s Jazzの海外ラジオは無料なので、是非かけっぱなしで記事を読んでいただくと旅を一層盛り上げてくれる。
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まずはブルックリンから旅を始めよう
さてブルックリンにある小さなホテルから旅は始まる。
朝食はアメリカのど定番ベーコンエッグにトースト、ブラックコーヒーを流し込み早速出発だ。
マンハッタンのイースト川を挟んだ隣の地区ブルックリン、今となってはかなり栄えたエリアとなったが閑静な町並みが並ぶ場所もあり、静かに散策をするのは最適なエリアである。
ブルックリンはマンハッタンと違い建物の高さが低いので、ホテルの窓からは遠くまで見渡せる。
ブルックリンをゆっくり、マンハッタンに向けて散策をして行こうと思う。11月ということもあり紅葉が一番キレイな時期で、冷たい風の中どこを撮影しても絵になる景色が広がっている。
ブルックリンは静かな街並みの中にも可愛らしく小さなお店が点在している、偶然出会ったお店に入ってみるのも面白い。
日本はお店に入るときに店員に挨拶をする習慣はないが、海外では挨拶をして入っていくのが常識、慣れないが勇気を出して「Hello!」でも「GoodMorning」でも挨拶すれば笑顔で返してくれる、このやり取りもまた好きだ。
ブルックリンブリッジ
ブルックリンブリッジが見えてきた、その向こう側がマンハッタンだ。
ブルックリンのダンボ地区を抜けてブルックリンブリッジを渡り、歩き続けるとマンハッタンが近づいてくる。 ちなみにダンボ地区にはオシャレなカフェも最近では多くなってきたので、橋を渡る前に散策しても良いだろう。
マンハッタンへ
マンハッタンは私にとって小さいときからの憧れの地、夢を追いかけて様々な国の人たちが集まるマンハッタンという島、『マンハッタン』という言葉が好きである、もはや『マンハッタン』と言っているだけで幸せである。
ちなみにマンハッタンという言葉はアメリカ先住民レナペ族であるインディアンが使っていたMANNA-HATA=丘の多い島のマンナハッタが語源と言われている。
さて、ニューヨーク市を代表するマンハッタンのどこから歩きはじめようか。
ニューヨーク市マンハッタン区
マンハッタンは中心にある大きな公園セントラルパークより上に位置する場所をアップタウン、アップタウンの上がハーレムと呼び、セントラルパークから下に向かってミッドタウン・ダウンタウンという構成になっている。
アップタウン以上はアパルトマンの入口にドアマンが立っているような富裕層が集まる地域で、ミュージアムとかギャラリーはアップタウン〜ミッドタウン、小さなお店がたくさん並んでいるのはダウンタウンの方という感じだろうか。 最下部に位置する公園がバッテリーパークと呼ばれる場所で、そこから自由の女神を見ることができる。
これだけ知っておけば大丈夫! NYの歩き方
道の呼び方と地下鉄の見方さえわかっていれば、迷わず色んな所に移動できるのがNYCの面白いところである。
道の見方
マンハッタンは京都と同じく碁盤の目のように走っていて、マンハッタンの縦に沿って走っている道をAve(アベニュー)と呼び、右から1Ave・2Aveと数えていく、そして横に走っている道のことをSt(ストリート)と呼び、島の下から順番に1St・2Stと呼んでいる。
なので住所などもわかりやすく、例えば「4Ave.20St」は「4番街20丁目」みたいな表現で伝わるのが良い。
地下鉄の見方
地下鉄も色々な路線があるが、地下鉄のマップを見て
・自分が何番線に乗るべきなのか
・アップタウンなのかダウンタウンなのか
がわかっていれば、なんなく乗りこなせるだろう、時刻表はあってないようなものなので、団体行動の時は時間に余裕を持って移動することをオススメする。
私は以前ブルックリンに帰る地下鉄が途中でストライキを起こしそれ以降の地下鉄がまったく来なかったこともある。
↑写真をよく見ると柱のところに【週末の夜はこの駅にR線は止まらないからよろしく】って書いてあったりするが、まぁ気がつかない。
地下鉄自体に終電はなく24Hずっと運行している、料金は一律2.75ドルでなので一度切符を購入すれば行き先関係なくどこまでも乗れるのもまたすごい。 切符・メトロカード・NY地下鉄スマホアプリなど様々な方法で乗車券の購入ができるようになっている。
では、今回はマンハッタン島最下部のバッテリーパークから徐々に北上してくるというプランで旅をしてみようと思う。
バッテリーパーク・グランドゼロ
バッテリーパークからは小さいが自由の女神を見ることができる。
NYのシンボル=自由の女神みたいなイメージが強いと思うが、実はマンハッタン島内にあるわけではなく、ここからボートに乗ってリバティー島へ向かう感じになる。
写真左は、ザ・スフィアと呼ばれる像で、2001年の同時多発テロ前は2本のワールドトレードセンタービルの間に飾られていた像である、テロにより上部が溶けてグシャグシャになってしまっているが、二度とあってはならない事を象徴するように、現在は平和の象徴であるハトたちの住処にもなっている。
2017年にバッテリーパークから少し上にある、リバティ公園へと移設された。
写真右は2001年9月11日に起きた、アメリカ同時多発テロのワールドトレードセンタービルの跡地グランドゼロである。ここへ訪れたら、決して観光名所としてはしゃぐのではなく、被害に合われた方々のために黙祷を捧げていただきたい。
サウス・ストリート・シーポート
グランドゼロを後にして、東側のイースト川に向かって歩いて5ブロックほどでサウス・ストリート・シーポートに行ってみよう。
ここも観光スポットとしては人気のエリアになっている、シーポート内の建物からはイースト川が一望でき、渡ってきたブルックリンブリッジを見ることもできる。
夜景もオススメなのだが、オフィス街のキレイな夜景を見るなら平日が良い、土日は基本みなさん仕事をしないので、ビルの灯りもまばらになってしまうのだ。
シーポートに入る手前、レンガ造りのショップが軒を並べているが、ここもお土産を探すのであれば最適な場所だろう、非常に可愛い雑貨屋なども発見できる、最後の3枚の写真がそれだ。
チャイナタウン
グランドゼロからブルックリン橋を右手に北上していくと見えてくるのが、チャイナタウン。 私自身はチャイナタウンで買い物はあまりしたことがないが、北米の中国人居住地としては最古のエリアでドイヤーズストリートと言われる、ストリートアートの場所としても有名である。
コロナの影響で、ニューヨークがパンデミックになる前から風評被害にあい、悲しいことにヘイトクライムが多発し閉鎖してしまったお店も多いようだ。
ソーホー
チャイナタウンから左上にあたりにあるエリアをソーホーと呼ばれている。
ソーホーは色々なブティックやレストランが並んでいる繁華街である、細長いビルたちがたくさん並んでいる景色が個人的にはすごく好きだ。
本日の度はここまで、次回はソーホーからワシントンスクエアを抜けて北上を続けて行きたいと思う。
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