ガチャガチャ、それは夢の宝庫。 そしてアイデアの宝庫でもある。 なぜ人はガチャガチャというモノに魅了されてしまうのか…なぜ全種コンプリートしたくなってしまうのか…
そして全部コンプリートした後、なんでこれをコンプリートしたかったのか、過去の自分に問いたくなるのか… まったくガチャガチャというものは何年経っても不思議なシステムである。
そんなこと思いながら、やっぱりガチャガチャ売り場を徘徊しているのは僕と子供である。
そして出会ってしまった。 光る! 鳴る! 社員証というガチャガチャ、これを子供部屋の扉にセキュリティもどきにしたら、意味もなくテンションが上がる気がした ←自分の部屋の扉でやれ
さぁ!! 久々の魔改造エピソードだ。
仕組みはいたって単純で、磁石が内蔵された社員証型のカードを、本体のIDのところにかざすと、「ピッ」と鳴り、左上の緑部分が光るという仕組みだ。
第1段階 外観をそれっぽく
まず手始めに一段回目の魔改造は、外観をスターウォーズ風にカスタマイズするところからやってみたいと思う。
インクジェット用の透明ステッカー・マットなラベルシールを買ってきて、本体・カードに貼るためのデザインを考えていく。
今回アイデア出ししてみたのは3種類、ガチャは2つあるので、同盟軍とスターツアーズを採用してみたいと思う。
デザインをステッカー用紙にプリントアウトしてカードの方とリーダー本体のデザインを上書きする。
数字の部分もオーラベッシュフォントにして、抜かりなく確実にスターウォーズの世界観を出していく。
リーダーLEDで光るパーツがあるので、これは透明なステッカーにプリントアウトして、さらに光が拡散するように曇り塩ビ板を追加する。
こんな感じで外観はスターウォーズ風に完成した。これだけでもだいぶ雰囲気は出ている。
※一回目のテストは帝国軍のデザインで作っている。
第2段階 音まで変えたくなった
これで終わりでも良いのだが、ギークなモノストックブログがこれで終わるはずもなく…今度は中に収録されているサウンドを変更することはできないものかと、色々と調べ始めたら止まらなくなってしまった。
まぁまずはガチャガチャの社員証を解体してみないことには始まらないので、一度裏蓋を取って確認してみた。
ボタン電池(LR1130)3つが入っており交換できるようになっているところがガチャガチャにしては良心的な商品だと思う。
それ以外は割とシンプルな作りになっているが、どうにも収録されているサウンドを変更するのはこの時点では難しそうであることがわかった。
なにか音を収録するのに最適なものはないかと色々とネットで調べてみた。
ボイスレコーダーは使えるか?
まず真っ先に思い浮かんだのが↑以前ガチャガチャのC-3POを魔改造した時に使った、ボイスレコーダーだ。
だが残念ながら、今回の社員証の中に入るほど小さくはなかったので断念。。もう少しコンパクトにサウンドを再生してくれる代物はないか…
超小型MP3機器と出会う
なんかそれらしきものを発見。 DFPlayerという超小型のプレイヤーで、マイクロSDカードに収録されたmp3サウンドを再生してくれるというパーツのようだ!!
試しにこれを買って実験してみようと思うが、既存のスピーカーはそのまま使えそうなのだが、磁石に反応してスイッチが入るようにするためのパーツは別で揃える必要があり、
リードスイッチと呼ばれるパーツを別で購入してみた。
これで役者は揃った、あとはハンダで組み上げていくだけであるが、まぁこの辺の知識は僕にとっては専門分野じゃないので、やっぱり今回も登場する我が家のバブフリック(親父)。
回路の情報を聞き出し、バブフリックの言うとおりに簡単な設計図を書いて確認する。
↑今回の設計はどうやらこれでいけるらしい。 いよいよガチャガチャの社員証がスターウォーズ セキュリティーキーになる夢に一歩近づいてきた!!
鳴らない…
自分なりに仮組みをして、試してみるもサウンドは再生されず……原因がさっぱりわからず、一度バブフリックのところに持っていきチェックしてもらったところ、ただ単に電池がなかったというオチ(笑)
そして後日、バブフリックの手によって完璧な配線が施された社員証ガチャの受け渡しへ。
さすがはバブフリックだ、中の配線が恐ろしいほど美しい……こればっかりは親父を超えることはできなさそうだ。
再生するサウンドを編集
残りの仕上げは、カードをかざした時に再生されるサウンドである、これもスターウォーズの効果音を編集してオリジナルのセキュリティチェックのサウンドを完成させた。
さぁ!! マイクロSDを刺して動作するか!?
すばらしい……やりたかったことがすべて完璧に叶ってしまった!!!
勝手に子供部屋と玄関に設置
そして勝手に、息子の部屋の扉と玄関先に設置して、このプロジェクトは成功を収めたのであった。
ガチャガチャのアイデアは本当に時代とともに進化していて、いつも楽しませてくれているが、買って終わりじゃなくて、ガチャガチャの商品をベースに何かをクリエイティブしていくというのもなかなか面白いモノである。
コメント