小5のプラモ沼の思い出
今から遡ること約30年前。
当時小学5年生だった私はプラモデルにドハマリした時期がある、しかも普通のドハマリではない…ガンプラ・戦車・車・戦闘機などを買ってはそのモノを完成させず、使えそうなパーツだけを抜粋して新しい何かを作るという、ちょっと訳のわからない趣味を持っていたのだ。

しかしその訳のわからない作業にも一応きっかけがある。




当時お小遣い・お年玉を溜め込んでようやく手に入れた、スターウォーズのメイキングが掲載された大図鑑(スターウォーズ クロニクル)を見て、大好きなスター・デストロイヤーもミレニアム・ファルコンもすべてはプラモデルの組み合わせから生まれた宇宙船だったことを知り、そこから自分のオリジナルの宇宙船を作りたいと思うようになったのが始まりだ。
そんな合成プラモデル沼にハマり続け、ようやく一機の宇宙船が完成したのだ。

当時の写真は残っていないが↑とあるプラモのパーツをベースにして戦車・戦闘機のパーツを合体した小型宇宙船、その名もスカイホッパーである。 空を飛ぶバッタという意味を和英辞典で調べてこの名前にしたのを覚えている。 っがしかし↓

※スカイホッパーという名前はすでにスターウォーズに登場したビークルの名前だが、実は当初はまったくその存在を知らずに自分で考え命名し満足していた。
だからその後にスターウォーズのスカイホッパーの存在を知ったときには『もしかしたら俺、、ルーカスフィルムで働けるポテンシャルを持っているんじゃないかと本気で思っていた。』
あれから30年ほど、いつの間にか失くしてしまったスカイホッパー……もう一度あの機体に会いたいと思い続け、ついに先日ハードオフでベースになるプラモを発見し、子供の頃『自分の宇宙船に乗ってスターウォーズの世界に一緒に入りたい』という夢が再燃したのだ。
思えば今息子もちょうど小5、当時お父さんはお前と同じ年の頃に、こんなものを作っていたのだよ。
30年の時を経て当時の宇宙船を復元開始


プラモデルもまた30年間の時を経て進化し続けているわけで、当時は実現することが困難だった機体をよりリアルにするための素材や材料が今はたくさん存在している、きっと過去の自分が見たら興奮のあまり鼻血が止まらなかったことであろう。


機体のベースになる外装プロテクター、きっとプラモデルに詳しい方ならこのパーツがなんなのかはすぐにおわかりになるかもしれないが、当時の私はこのパーツがスターツアーズのスタースピーダー3000に似ているとしか思えなかったのである。


スタースピーダー3000をフォローするための小型機という設定を勝手に妄想し、いつか必ず旧スターツアーズの格納庫(発進準備基地)を作りたいという強い信念が小5の自分にはあった、あぁ…..ちゃんと勉強して頑張ってILMに就職したかったな〜…..(笑)
さてせっかくなので、機体名もスカイホッパー(SKY HOPPER)からホップス5(HOPPS 5)へと改名し制作に取り掛かる。
パーツの組み合わせ作業

まずは色んなプラモのパーツをパズルのように組み合わせながら、最高なバランスになるように色々と考えるのだが、このモードに入った時の自分の脳みそがとにかくもうヤバいのである、寝ても覚めてもパーツのことしか考えなくなるので、当時は授業にまったく集中していなかった(笑)

パーツを組み合わせ続けて、ホップス5の足回りはこんな感じの配置に決定した、この形に落ち着くまで数日かかった。


当時はコックピットの位置まで決めて、どこから搭乗するのかまで決めるほど細部まで設定した気持ち悪い小学生だったが、一応大人になってもその設定は継承してやろう。



↑塗装を終えた状態、ボディの配色は当時のカラーを再現したが、いつか同じパーツを手に入れて他のボディデザインをやってみたい。
コックピット〜窓ガラスまで細部に渡り詰めていく



↑そしてこのパーツを切り刻み、ゴミと間違えて捨てられてしまう前にコックピットの液晶モニターとして使用する。 ピンセットで根気と息を殺す戦いである。

外装プロテクターのウィンドウには透明プラバンで窓ガラスを設置。

こんな感じで外装プロテクターをボディにかぶせてあげると↓

窓からコックピットもバッチリ見える。
リアリティを追求するディテールアップパーツ
大体の形が整ってきたら、細かい部分のディテールを上げるための作り込みをしていく。

スミ入れからウェザリングなどなどリアリティを出していく作業が楽しい、中でも外せないのがこの『ディテールアップデカール』という、毛穴ほど小さいデカール集を自分の好きなところに貼っていくのだ。




どこの場所だからこういうデカールにした方がよりリアリティが出るとか、なんかそういう空想をしながらデカールを貼る作業もなかなか沼である。
ホップス5のトレードマーク アンテナ


ホップス5のトレードマークにもなっているアンテナ、小学生の時はプラスチックパーツを火で炙って引き伸ばしてアンテナを作っていたが、今ではこんなに精密なアンテナパーツが手に入る….本当に進化してるんだな〜…

最後にサブスラスター(離着陸の際の微調整をする為のスラスターという設定)を装着

うん、なかなかいい感じだ…..っがしかし、小学生の時にはできなかったやりたいことがまだある。
R2ユニットと一緒に旅をしたい….
スター・ウォーズのビークルたちはR2ユニットと一緒に搭乗するものが多い、スタースピーダー1000も同じくR2-D2が乗っている。
ホップス5にもR2を乗せることができないか…..試行錯誤した結果↓

ビークルモデル002のR2ユニットの部分だけ抜き取る計画に出る。


小さく削り出し、徐々にサイズを合わせていく。


小さすぎて塗装にものすごい神経を集中させる、コックピット左上にR2ユニットを搭乗させることができた、外装プロテクターにも穴を開けると↓

R2がひょこっと顔を出している、なんて可愛いんだ!!!

完成!! ついに子供のときに空想で作った小型宇宙船の復元に成功したのだ!! しかも当時よりもっと細かくリアリティのある完成度になって。





当時はまだスタースピーダー3000しかなかったが、今はスタースピーダー1000と一緒に並べることができる。 どうだ?小学5年のときの俺!! 30年後も精神年齢は大して成長してないぜ(笑)
次回予告 2/3

ホップス5が格納庫から発進しようとしている!? ではまた次の記事で会いましょう。

最終話3/3

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