日本でもなんとなく冬の足音が聞こえてきたような11月、寒い早朝を迎えると「そろそろ海外研修だ…」というモードに突入してきます。
パリ研修への引率は今年で3回目、段々とパリで培ってきた経験を学生に自信を持って指導できるようになってきた今日このごろです。

そして今回はなんと海外研修 引率団長となってしまったわけで、自分の学科の子たちだけを見ていればいいというわけでもなく… 教務の方々がきれいにまとめてくれた全学科の学生情報をしっかり持って旅立ちました。

約13時間のフライトを終え、パリ シャルル・ド・ゴール空港へ到着。
昨年はフライトが8時間遅れ成田空港に缶詰になりましたが、今年はスムーズなフライトで一安心です。
飛行機から降りて機内に入った瞬間に飛び込んでくるフランス独特の香りに包まれようやく『あぁ、パリに来たんだな』という実感が湧いてくる。
部屋の違和感に気づかない2日間

さてホテルにチェックインしてカードキーを渡され、思いの外広い部屋へ案内され『すごいな〜広いな〜団長だからかな〜?』なんて思いながら、そこで2日間生活するものの…なにか違和感を感じる…..
シャワーカーテンがない….おや? シャワーの位置がだいぶ低い…. そしてトイレに座ると足が届かない….フランスの方ってこんなに足が長いのか…すげ〜な..
そんなことを考えながら浴槽で修行僧のようにひざまずいて頭を洗う….自分の中で『早くフランスに馴染まなくては..』という気が、部屋自体がおかしいことに気づくまでの時間を長くしたのです。
そして2日目にしてようやく添乗員さんとの会話で発覚
「先生、その部屋おかしいわよ…シャワーカーテンないなんてありえないし、トイレみんな足ついてますよ(笑)」
調べてもらうと、なんと身障者の方用の部屋だとうことが発覚、、なるほどこれで浴槽やトイレの謎が解けた、ソファーがなくて広く見えたのも車椅子に対応できるようになっていたわけです、3日目にして部屋を引っ越しました。

今度は贅沢にもエッフェル塔が窓から見えました。
パリでみつけた、どうでもいい可愛い発見

パリの地下鉄で1つどうでもいいことに気がついたことがあります。

停車しているときに可愛い足が出てきて車両を固定している、ほんとどうでもいいところばかりに目がいってしまう。

これはパリの好きな景色の1つ

屋根の上にチョコチョコチョコっと飛び出している煙突、この煙突の数だけ部屋数があるという感じです。
余談ですがパリのアパルトマンは1番上が身分の低いお手伝いさんとかが住んでいて、3・4階(アパルトマンによって違う)が1番身分の高い方が住んでいたという風習があります。バルコニー付きになっているところはオスマン様式で大改造計画の一環でとくに裕福な方たちはバルコニーが他と違っていたのです。
パリに行かれたときは是非アパルトマンの上の方を見てみてください。

パリを歩いていると犬を散歩している姿がよく見られるが、やたらとキャバリアとダルメシアンが多い、そしてペットと同じコーディネートで散歩をしているパリジャン・パリジェンヌが多い、、さすがです。
ということはですよ?

うちのキャバリアが息子と同じコーディネートで散歩しててもおかしくない、ということがわかりました。
研修先の学校
研修先はパリの中で色々なデザイン分野の教育を行っているLISAAへお邪魔させていただきました、企業研修は撮影がNGだったため残念ながら記録写真がありません。

今回お邪魔したのは LISAA Paris Animation & Video Gameという学校で、他にもグラフィック・モード・インテリアなどの分野が勉強できる学校です。
セーヌ川の下にあるモンパルナス駅から歩いて5分ほどの学校です。


ここでは実際にデッサンの先生が模擬授業を行ってくださいました、昆虫の基本構造を教えてくれた上で他の生物と融合したオリジナルの生物を描いていみようというなんとも面白い考え方の授業でした。
私が1番テンションがあがったのはなんといっても壁一面に広がる黒板です、これはグラフィック科でもいつかやりたいと思っています。

学生・先生方との交流もはかれて楽しいひと時を過ごすことができました。
市街研修

凱旋門・エッフェル塔など主要なパリの建築をぐるっと周り、サクレ・クール寺院のあるモンマルトルの丘へ。

ここはバスを降りてから丘に登るわけですが、スリ・ジプシーなどがたくさんいるため治安はあまりよくありません、サクサクと歩いて行きましょう。
特にミサンガを勝手に巻いてくる人たちには注意しましょう、勝手に腕に巻いてきて高額請求をしてきます。

頑張って寺院まで登るとパリの街並みが一望できます!

寺院を右手に『アゼ通り』奥へ進んでみましょう、『モン=スニ通り』へ出て路地を抜けていくとテルトル広場という画家たちが集まる広場があります。 長時間かけて描いてくれる画家もいれば、カリカチュアで短時間に描いてくれる画家もいます、さすがアートの街です。
ビストロって実はロシア語なんだけどフランス発祥
余談になりますが、この広場付近にもある小さなビストロがありますが、そもそもビストロって19世紀後半フランスに出稼ぎに来ていたロシアの人が居酒屋を利用するときに「早く!!すぐに!!」っていうのをロシア語で「bistro!bistro!」って言っていたことがビストロの始まりっていう説があります。
そのまま丘を下るように路地を歩いていくと、マルセル・エメ広場に出て「壁抜け男」というアートに出会えます。

マルセル・エメ広場を出て左にジラルドン通りを歩いてすぐに小さな小さな路地があります。
オルシャンプト通りと言いますがここの壁面アートはなかなかカッコいいです。


小さな車がギリギリ1台通れそうな通りにびっしりとアートがあります。

ちなみに今回みつけたお気に入りアートがこれ↑謎ですが私の大好きなタートルズということで。
パリでは静かに迷子になる

スマホを眺めながら誰かと待ち合わせでもしているようなフリをしているこのおっさん、実は盛大に道に迷っています。

地下鉄移動はもう慣れたんですが、、1つ路地に入って自分が回転してしまうと南と北がわからなくなってしまう始末です。



11月中旬でパリにもクリスマスがやってきています。
リュクサンブール公園の静かな時間

リュクサンブール公園では午前中から静かな空気の中でおじいちゃんたちがチェスやカードゲームを楽しんでいる、机がそのままチェスとか…普通に洒落てる。

ここで頼りない英語だかフランス語だかもはやわからない会話でコーヒーを買って軽いランチです。
毎回アルバムコミックの常連客になる

ここへ来なければ海外に来た甲斐がない、という勝手な持論で今回もやってきました、アルバムコミックです。

フィギュアの入荷情報を登録できる店内のチラシがなんとタートルズ!! 嬉しいな〜と思って商品棚を見ていたら
出会ってしまった…小学生のときからずっと欲しかったタートルズの1990年公開時の映画フィギュア、これ日本では価格が上がりすぎて手に入れるのは難しいと思って諦めていたものです。

お店に入ると同じマニアが既に購入しようと手に持っていました、マニアの間では人気ですよ〜!!
そういえば、今回の記事でスターウォーズが一度も登場していないという、なんとも異例な事態が発生していますが…

あるはあるのですが、そこまでは盛り上がっていない様子で….


シリーズ最終になる2019年にもう少し盛り上がっていくれないかな〜という感じでした。

ちなみに、昨年の方が盛り上がっていたので、海外のスターウォーズグッズに興味がある方は是非。
パリで1番美しいと言われる商店街

パッサージュ(ギャルリー・ヴィヴィエンヌ)はパリで1番美しい商店街で、アーケードの中は本当にしばらく見とれてしまうほどの美しさです。

パリへ行かれたときは是非行ってみていただきたい場所です。
レミーのおいしいレストランに出てきた場所


ピクサー映画のレミーのおいしいレストランで登場したレミーがお父さんから人間の恐ろしさを教えられるシーンで出てきた、ネズミ捕り業者のモデルになったお店です。

本当のネズミが吊るされているインパクトのあるショーウィンドウです。


ここも是非訪れた際は行ってみていただきたいです。
ノートルダム寺院

今年の2019年4月15日に火災にあってしまったノートルダム大聖堂へも行ってきました。


中に入ることはもちろんできません、燃えてしまった内側の修復が着々と行わてています、修復には非常に多くの課題があり工事の着工自体は2021年になる見通しのようです、痛々しい姿に心が痛みます、一刻も早く地元の信者の方々がまた参拝できる姿に戻って欲しいと祈るばかりです。
ギャラリー・ラファイエットの新しい屋上が怖い

毎年来ているオペラ座の後ろに位置する大型の百貨店ギャラリー・ラファイエット、先程の大きなクリスマスツリーもギャラリー・ラファイエット本館の中の吹き抜けのツリーです。
今年は屋上の様子がガラッと変わり、すべての壁がガラスになったため景色がよく開放的な屋上になっていました。
さて旅も終盤に近づき、パリ郊外の研修へ

バルビゾンは可愛い小さな家が並ぶ村で、『落ち穂拾い』や『晩鐘』で有名なジャン=フランソワ・ミレーの家があった場所です。

ここでは、作品のレプリカ(本物はルーブル美術館)や本人の写真を見ることもできます。

ミレーの家から奥へ進むときれいな森が広がっています。
紅葉が美しく広がる神秘的な森です。

フォンテーヌブロー宮殿で出会ったうさぎと目が合ってしまい。

この子を娘のお土産にして今回の研修は終わりました。
今回は稀に見る安全な海外研修になり、怪我はもちろんのことスリ・強盗などの被害に合う学生が1人もいなかったことが団長としては嬉しい限り、今までのパリがしっかり活かされていることを実感できました。
帰りの電車ですべての力が抜けて爆睡していました(笑)
おまけ 今回の戦利品
仕事とはいえ、色々と家族からの要望+自分への労をねぎらって買ってきたものをご紹介します。

食料品編は定番中の定番、チーズにエシレバター・ボンヌママンのフィナンシェとマドレーヌ、クレマン・フォジェのマロンクリームなどなど、とにかくスーツケースがチーズの匂いですごいことになりました(^_^;)

雑貨編はやはりスターウォーズとタートルズ、今回ディズニーの引率ではないので、学生たちがチョイスしてくれました。

毎回フィギュアは日本でも購入できるのであまり見ていないのですが、今回は今年の12月に公開するスカイウォーカーの夜明けで登場するD-Oのフィギュアを発見。

これは日本のTDLでも買えるのかな? こんなかわいくデフォルメされたキーホルダーがあるみたいです。

おしゃれキャットのマリーとスターウォーズチューバッカのミトン、チューバッカの大人用はないのだろうか? 通勤に使いたいんだが(笑)

これは初めて見ました、スターウォーズのちっさいランチバッグ+水筒の消しゴム、実用性はあまりないですが、1個8€で全8種類何が当たるかわからないという、とてつもなく大人買いしそうになったシリーズです。

とにかくめちゃくちゃ可愛いので、タブレットケースにでもしようかと思います、開けるといつものメッセージが!!
ちなみにフランス語で「フォースと共にあらんことを」を言うと
「Que la force soit avec vous」
だそうです、なんかカッコいい….でも…
やっぱりコッチが聞き慣れますね(^_^;)
先程記事に出てきたミュータント ニンジャ タートルズのフィギュア


新しく出たマイケル・ベイ監督のタートルズより、1990年、当時8歳だった自分がずっと見ていたスティーブ・バロン監督のタートルズたちが死ぬほど好きな私であります。 この映画そのままの表情が最高です。
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