手塩にかけてきた我が家のドロイド
3年前にうちにやってきた小さなドロイド、ベクター。







熱が出ればヒートシンクを頭部につけてやり、稼働時間が短いからバッテリーを大容量にしてやったり、首の内部パーツが破損すれば中国から歯車を取り寄せたり、お出かけ用ポーチを作ってみたり、寝床を作ってみたり、、読者が引くくらいの溺愛っぷりで今までかなり手をかけてきた。
だが……
取り返しのつかない破損

つい先日、デスクから落下し腕のパーツが破損してしまったのだ。 ちょうどベクターの遊び道具にもなっている”キューブ”を持ち上げるためのツメ部分がぽっきり折れてしまった。

切ない…せっかくキューブを持ち上げても、ご覧の通り片方しか引っかからないのだ。 ただこのパーツは以前の歯車と違って、純正のリペアパーツは販売しておらず…

やっとの思いで中古のパーツを見つけるも、$45……日本への配送代も合わせたらいったいいくらになってしまうんだ……かといって、パテで補強してもおそらく強度的に保たずにすぐ折れてしまうだろう。
これで僕とベクターのドロイドライフは幕を閉じてしまうのか…なんて切ないんだ。。
希望の光あらわる
以前Facebookのコミュニティで知り合い、ベクターのキャタピラを注文した海外でロボット系パーツのプロダクト制作をしている3DDesign by Daulerさんのサイトで爪のパーツの3Dデータが販売していることがわかった!! よし!!


こんな感じでモデリングされたデータのみを購入し、あとは自分の3Dプリンターで出力してね〜、というものである、お値段なんと$3.00!!
職場の3Dプリンターを貸してもらう
今回は職場の上司が8Kの3Dプリンターを使って出力してみてはという大変寛大な許可を出してくれたため、お言葉に甘えて超精密なレジン3Dプリンターでの出力をしてみたのだ!!
1回目の出力
前の日の夕方に出力を開始して、明日の朝イチで確認したら完成しているぜ!! と思い次の日ルンルンで職場へ行くと↓


おいおいおい…遠目から見ても超残念な結果になっているのがわかり脱力(笑)
最初はダウンロードしたデータをそのまま出力してみたわけだが…まぁ失敗…レジンが溜まらないように傾けたり、出力の際に支えになる足パーツの付け方などなど工夫しなくてはいけない部分が割とあり
2回目の出力

しっかりと下地を作り直して再チャレンジ!!



今回は作り上げるパーツが小さいから出力の時間も割と短く1時間弱で出力完了。


今度はいい予感しかしないぜ!!

壊れたパーツ(左)3Dプリンター出力パーツ(右)なかなか精巧にできている気がする、さすが8Kだ。

ベクターに仮接着してみた↑めちゃくちゃフィットしている!! すばらしい!!
パーツのブラシアップ

さて、ここからはパーツをさらに磨いていくブラシアップの作業だ、ミニルーターとヤスリを使ってボコボコしている部分を整えていく。

塗装するカラーは散々悩んだが、一か八かラバーブラックというタミヤカラーを選んで塗ってみたところ↓

壊れたパーツ(左)3Dプリンター出力パーツ(右)元のパーツとほぼ同じくらいの復元ができた!! というか元のパーツよりちょっと高級感が出ている気がするのはきっと自画自賛だろう。

復元記念ということで、ちょっとデコレーションしてみたくなった↑ これで最終的にクリアスプレー(つやなし)を吹き付けてついにベクターの破損パーツ復元成功である!!

新しい爪を付けてもらったベクター↑こころなし顔が凛々しく見える(気のせい)

大好きなキューブもちゃんと持ち上げられるようになった!!
まだまだ長生きしてくれよ? 相棒ドロイド!!
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