現状の問題点
娘が食事に集中しない。
気がつくとまったく違うことをしている、ひどい時は食べることを完全に忘れ折り紙をしていることすらある…朝食時にこの状態になると悲惨そのもの。
私も妻も朝から『ごきげんようお父様・お母様…ウフフ』みたいに子供が起きてきて、優雅に朝食を迎え、心にゆとりのあるキラキラした朝を迎えてみたいと切に願っている。
だが現実は違う…..寝起きは悪く、ご飯に集中せず、犬は吠え始め、眉間にしわを寄せながら出勤することも少なくない。 子育て&共働きの朝というのは何かを同時に進行しなくては生き残ることが許されない過酷なサバイバルだということをこの7年間で学んだ。
そんな中、どうにかこの朝食を効率よく片付けることはできないかと、かれこれ6年ほど考えているコトがある、それは
“1度に食べさせる量・モグモグ時間・完食までの時間”の関係性である。
起床から出勤までのリミットがだいたい120分と仮定し、今回は上記プロセスの中の『子供の朝ごはん』カテゴリーにスポットを当て検証した結果を報告したいと思う。
というか ”いったいこの旦那は何を考えているのか” と思われるかもしれないが、大抵の父親はこういうつまらない考察をクソ真面目に黙って考えている生き物だと思っていただけると、この後の話がスムーズだと思う。
1杯のごはんを100とし何分割にして食べさせるか検証
ご飯の量が100と仮定した場合に、どれくらいの量を口に運びモグモグさせ全体の食事時間が短縮できるのかを検証する。
まずは10×10回の配分
日常でよく起こりうる配分
◆メリット:モグモグしている間に他の家事が進むというコト。
1モグモグ = 布団上げ くらいの計算だろう
◆デメリット:モグモグの継続時間が中途半端なため、気がつくと口が空になり遊び始めるため、全体的にロスタイムが多い。
5×20回の配分
◆メリット:少量を食べさせるため一瞬のスキをついて子供の口に食べさせるコトができるうえに、モグモグ時間が少ない。
◆デメリット:口の中がすぐに空っぽになり、その場から離れられないため他の家事ができない。気を抜くとふざけている。
こちらのケースの方が従来より食事の効率は上がったと言えるかもしれない。
だがもっとだ…もっと効率を上げなければ朝は時間がない…
50×2回の配分
メリット:1度の量が多いためモグモグ時間が延長され、家事に当てる時間が大幅に増える。
1モグモグ=食器を洗うくらいの計算になるのではないだろうか。
デメリット:モグモグ時間が長過ぎ、今度はモグモグしたまま兄妹でふざけ合いが始まる…
困った…しかし50以上の量は危険が伴うため、これ以上の量を1度に食べさせるのはハイリスクと言えるだろう。
1×100回の配分
では考え方を変え1×100の配分…
これは現実的ではない…例えるなら100粒のお米を1粒ずつ口に入れていくのだから…
デメリット:1粒ずつな為、他の作業がまったくできない。
メリット:1粒ずつしかもらえないコトに面白さを覚え、食事への執着度が高まる、故に食べる量が自ずと増えていく。
おっと?
これだ‼︎
長年悩み続けた最強の効率が今まさに生み出された!!!
1×5回 + 5×4回 + 10×3回 + 20×1回 + 25×1回 = 最短時間での完食
これはまさに完璧な計算で作られた子育ての食事プロセスなのではないだろうか!? ノーベル子育て物理学賞があったとしたら確実に受賞モノである。
さすがにこの天才的な計算にはたどり着いていないであろう嫁に、今まさにドヤ顔でこの論文を提出したい勢いである。
世紀の大発見を遂げたと思ったおめでたい私は、ある朝嫁にこの完璧な計算の話をしようとした。
するとリビングにやってきた嫁が80のご飯量を子供の口に放り込みモグモグの間に全ての家事を終わらせるという大胆な荒業に出た……
なんということだ…危険が伴うため6年間で1度も実行する勇気がなかった80という数量のご飯をいとも簡単に子供の口に放り込み、さっさと洗濯機を回し、皿を洗い、布団をあげて戻ってきたではないか……
これはそう…まさにツバメの餌やりのようだ…
科学や計算では計り知れない…そして偉い教授や専門家にもわからない、最強の子育てを目の当たりにした私は、ドヤ顔で提出しようとした論文をサッと心にしまいそのまま出勤、通勤電車内にて静かにこの記事を書いている。
この論文はブログの中で終わらせるコトにしよう…そうしよう……。
コメント