先日公開した記事『ワイヤレスで光るクリスタルペンダント』プロジェクト再始動!!で、新たな電子モジュールを発見して、USB充電式の光るクリスタルを作成できることがわかってから半月ほどが経った。


モジュールはうまく完成したのだが、上記の写真のようにグルグルと丸めて一つにまとめるしか方法がなく、3Dプリンターを使って自分で設計しないとダメか….みたいなことを記事の最後の方で書いていた。
その後から、色々と3Dプリンターを調べ始めて、家庭用の3Dプリンターもそれなりに安価になり、クオリティも上がってきていることがわかった。
特にBambu Labから販売されていたA1 miniという商品は、3Dプリンター初心者にも扱いやすく、仕上がりのクオリティも、出力スピードも速いなどなど、たくさんのYoutuberが絶賛していることを知り、自分も調べてみると、ブラックフライデーとのことで、3万を切るという信じられない価格で販売しているではないか……
早くても購入できるのは来年以降だろうと思っていたのに……これは完全にブラックフライデーの良いカモにされそうだ…落ち着いて考える時間が必要だ。

数時間悩んで、買ってしまった……。。先行投資と言うことで、、これでこのブログを読んでくださっている方々に面白い情報がお届けできれば本望かと思っている。
ちなみに、この段ボールの中にはお試し用のホワイトフィラメントが少量入っているだけなので、プリンターを購入する際に一緒にフィラメントを買っておくことをオススメする。
参考までに、今回ブログで紹介している出力したアイテムは、PLA マットのグレーを使っている。
A1 miniの場合推奨されているフィラメント素材も【PLA、PETG、TPU、PVA】と限定されているので、購入する際に注意した方が良い。
そしてフィラメントは真空のパッケージで届くが、湿気に弱い素材なので、くれぐれも買いだめはしない方が良いと思う、ストックしておきたい場合はストック用の防湿庫の中で管理するのが良いと思う。
Bambu Lab A1 mini 開封


僕が思っていたより、かなりコンパクトな印象。 実際に作業台の上に置いてみると面積的には40cm四方のスペースで可動領域を考えると5~60cmくらいのスペースがあれば問題なく設置できる。
超簡単セットアップ



そしてセットアップも超簡単で驚いた…アームを固定するパーツを外し、テストでノズルから出た溶けたフィラメントを排出するワイパーを取り付け、フィラメントを引っかけるパーツを取り付けて、完了!!
3ピンアダプターに注意
この後は電源をオンにして機器のセットアップに移っていくわけだが、痛恨の忘れ物をしていた。

↑3DプリンターのACアダプターはアース付きの3ピンコンセントということをすっかり忘れていたのだ…自宅のコンセントはアース付きではないため、すぐにホームセンターへ行って3ピン→2ピンに変換するアダプターを購入してきた。
アプリと連携でより快適に



電源を入れて、Wifiの設定などを進めていく間に、スマホにアプリ(Bambu Handy)をダウンロードして、3Dプリンターと紐付けをすると、プリンターについているカメラが、作業している様子をタイムラプスで撮影してスマホから確認ができるという優れた機能も使えるようになる! 他にもエラー通知やパラメーターの調整なども行えるようになっている。
設定が終わると、キャリブレーションが自動で始まる。 このキャリブレーションの設定は少し時間がかかるが、すべてオートマでやってくれているので非常に楽である。
セットアップ完了! ベンチマークのボートを出力


3Dプリンターの機能をしっかりと確認することができるモデル「ベンチマーク用のボート」を最初に出力してみる。 このデータ選択も非常に簡単で、右横にmicroSDのスロットがあり付属しているカード内にあらかじめ数種類のサンプルが収録されているので、タッチパネルで出力したいファイルを選ぶだけで、自動的に出力を開始してくれる。
ここまで来るのにつまずいた場所は一つもなく、本当に何も知らない初心者にも優しく作られていることがよくわかった。 我が家に初めての3Dプリンターが来て、動いている様子を家族が見ながら目を丸くしている感じが楽しい、昭和時代にカラーテレビが初めて家にやってきたような間隔だろうか…
Tinkercadで自分のデザインを作ってA1 miniで出力してみる
実際にTinkercadで作ったモデルを、どうやってBambu lab A1 miniで出力したのか、この流れは他のサイトを参考にしても若干つまずいたところがあったので、ざっと簡単にモデリング→出力までの流れを下記に表記しておこうと思う。
モデリングから3Dプリンターで出力するまでの流れ
Tinkercad(https://www.tinkercad.com/)でデータ作成
↓
.STLでエクスポート
↓
Bambu Studio(https://bambulab.com/ja-jp/download/studio)で
.STLファイルを読み込む
↓
Slice plateでスライス処理
↓
Export plate sliced fileで.3mf形式で保存
↓
SDカードに保存(modelフォルダ)
↓
3Dプリンターでデータを指定して出力
職業柄2Dを扱うことの方が圧倒的に多く、3DCGはほぼ未経験な僕。 何度かチャレンジしたこともあったのだが挫折を繰り返して、おそらく一生やることはなだろうと思っていた。

だがしかし、今回ひょんなことからAutodesk社のTinkercadというサービスを知り、単純なモデリングなら僕でもできることがわかったため、ケースのデザインをやってみた。
TinkercadでモデリングしてSTL形式でエクスポート

Tinkercadは無料で使える3Dモデリングソフトなのだが、ブラウザ上でサクサク動いてしまうので、ネット環境さえあれば誰でもすぐにモデリングを始めることができる。
他の3Dソフトと違って、操作が単純なため複雑なことはできないがその分初心者には触りやすいんだと思う。上記のケースも1時間ちょっとでデザインできた。
出来上がったら、右上の【エクスポート→.STL】形式で書き出す。
Bambu Studioでスライスして.3mf形式で保存
STLで書き出したファイルを今度はスライシングソフトウェアというソフトで開いて、3Dプリンターでどのように積層していくのかをスライス状に変換する、今回はBambu Labから出ているソフトウェア【Bambu Studio】を使ってスライスしてみた。

↑Tinkercadで作ったモデルデータを、ウィンドウにドラッグアンドドロップして読み込んでスライスした状態。 右上の【Slice plate】を選択してクリックするとスライス作業してくれる。
スライスが問題なく終わったら、右上のボタン【print plate】の矢印をクリックして【Export plate sliced file】を選択してクリックすると、【.3mf】というファイルで保存されるので、3Dプリンターに付属していたmicroSDカードの【model】というフォルダの中に保存する。
3Dプリンターで作ったファイルを指定する

microSDカードを3Dプリンターに入れて、タッチパネルで作ったモデルを指定する。【造形開始ボタン】で自動的に出力が始まる。
ざっとこんな感じの流れで、あっという間に3Dプリントができてしまうのだ……
初めてモデリングしたデータはいかに?


今回は4cm四方のケースを出力するのにだいたい40分くらいかかっただろうか、昔の3Dプリンターだともっと数時間かかっていたイメージだが、Bambu A1 miniは出力スピードも本当に速い。



USB充電中のLEDも見えるように穴も空けておいた、コイルもしっかり固定できている、など作った電子モジュールがケース内にちゃんと収まるかを試す。 ばっちり思っていたとおりのケースが完成した!!
まだモックアップとはいえ感動しかない……
ものづくりが好きとは言え、まさかここまで自作できる日が来るとは……想像すらしていなかった…これから先MONO STOCK BLOGで3Dプリンターを使ったアイデアアイテムを紹介したり、販売もしてみたい。

この【光るクリスタル 給電ユニット】も少しだけ量産してみようかなと計画中である。
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