以前インスタグラムで流れてきた【アイロンストーブ】。重厚感溢れるアンティークな姿に一目惚れし、即購入してしまった。


丁度アルミコンテナカフェをやりたくて、色々な道具を探している矢先ということもあり、大好きなアンティークで火をおこしてお湯が沸かせるので、ThousWindsのアイロンストーブはタイミング的にはバッチリだったのだ。
購入してから数ヶ月が経過して、使い方もだいぶ慣れてきたので、今回はアイロンストーブのメンテナンス方法とオススメのランタンオイルや、アウトドアで持ち出す前にチェックしておきたい項目などをまとめてみた。
普段どんな使い方をしているか?

もともとコンパクトにコーヒーを淹れる道具を持ち運んで、即席でコーヒースタンドができるようなイメージを持っていたので、写真のように必要最低限な道具をランチボックスに収納して、自転車に積載している。
【中に入っている道具一覧】
・アイロンストーブ
・ケトル
・ウインドスクリーン
・ミル付ドリッパー
・折りたたみ天板
・軍手
・布巾
・コーヒー豆×2種

休日には自転車を漕ぎながらコーヒーが淹れられそうな良い感じの場所を探して、ランチボックスを展開している。最近はこの景色がすごく落ち着くので、海辺でコーヒーを淹れることが多い。
実は風にめっぽう弱いアイロンストーブ
実はアイロンストーブはメチャクチャ風に弱いのである……購入当初はストーブという響きで勝手に風にも強いアウトドア用品だと思っていたのだが、実はそうではなく…もともと室内でアイロンを温める為に使われていたモノなので、風は想定範囲外のようだ。
なので、外でアイロンストーブを使いたい場合は風があまり吹いていない状況をオススメする、もしくはウインドスクリーンなどでアイロンストーブの周りを囲ってあげるだけでも効果はある。
ただ強風の時はあまりオススメできない、なぜなら火はつくのだが強風のあまり灯芯がどんどん燃えてしまうため知らない間に灯芯(燃えている芯の部分)が急ピッチでなくなり鎮火しているケースもあるからだ。
煤(スス)が大敵
そして風が強いと特に酷くなるのが煤(スス)である。

写真はウィンドウ部分に少しだけ付着した煤(スス)だが、以前風が強い日に使った後はウィンドウが真っ黒になり火がついているかすら確認できなくなってしまったこともある。

数種類のランタンオイルを使って試してきたが、このClean Lantern Oilが一番煤(スス)が出にくくて良かったので、参考までに。
アイロンストーブのメンテ

写真がアイロンストーブを解体した状態。 毎回外で使った後はこんな感じに一旦バラして煤(スス)を落としたり、灯芯の状態を確認したりしている。 メンテナンスに使っている道具はマイナスドライバー・ペンチ・ライターとシンプルなので割とメンテナンスはしやすいと思う。

真鍮のカバーを抑えているネジをマイナスドライバーで外すとガラスの窓が簡単に取り外せるので、端までキレイに煤(スス)を落とすことができる。
また、耐熱ガラス部分も雪の結晶がデザインされたバージョンなども販売されているため、時期に合わせて着せ替えても可愛いと思う。
持ち出す前は燃料切れ・灯芯切れに注意!!
燃料の目安
アイロンストーブを持ち出す前に最も注意したいのが、燃料切れと灯芯切れである。 実は僕もこの2点の確認を怠ったために、いざコーヒーを淹れようとしたとき燃料切れと灯芯切れをしてしまい、泣く泣く何もせず帰宅したことがある(笑) アイロンストーブは燃料も灯芯も残量を把握しづらい構造になっているため、持ち出す前には必ずチェックをしてから出かけることを強くオススメする。

燃料を別のケースに入れて持ち歩く分には問題ないのだが、なるべく荷物を増やしたくない場合はアイロンストーブの燃料タンクにある程度の量を入れておく必要がある。 僕の場合はストーブを少し傾けると燃料の水面がタンク入り口から見える程度の量を目安いにしている。
燃料が少なすぎると、灯芯が燃料まで届かず浸されなくなってしまい、鎮火もしくは灯芯が急ピッチで燃えてしまう事態になるので、ここも気をつけた方が良い。
ただ….現状自転車に積載して移動しているので、震動でオイルが漏れてしまうこともしばしば….コレに関してはオイル漏れが発生しないように現在試行錯誤中….どなたか良い方法があったらコメントをお願いしたい。
灯芯の残量をチェック

横のレバーを回すと灯芯が上下に動き、火力の調整ができる仕組みとなっている。 そのため外出前には必ず一度灯芯を目一杯出して残量の長さを確認しておく必要がある、少なくとも目一杯出した状態で2~3cm灯芯が出ていないと持って行ってもすぐに鎮火する可能性が高いので注意が必要だ。
または、スペアの灯芯を一緒に持ち歩いていた方が緊急の際には良いかもしれない。 万が一灯芯を取り替えることがあった場合だが、新しくセットしてからオイルがしっかり灯芯に染み渡るまで10~15分は待つ必要があるので、その辺りも気をつけたいところである。
地味に気になるのが火が灯る形
『ファイヤーダンスストーブ』と呼ばれているだけあって、やはりThousWindsアイロンストーブの醍醐味は山岳のように燃えながら踊る美しい火の形だと思っている。 ただ、コレに関しても時間が経つと灯芯が傾いたりすることもあるため、偏った火の形になってしまうことがある。
そのまま燃やし続けていると灯芯自体が傾きながら減ってしまう危険性もあるため、メンテナンスの際にペンチを使ってレバーを回しながら灯芯が平行になるように調整すると美しい灯火が復活する。


写真1枚目が傾いた灯芯の状態で、2枚目が灯芯を平行に整えた状態。 ほんの少しずらすだけで火の形が変わるので自分好みの形を探しても面白いかもしれない。

これで美しいファイヤーダンスがまた楽しめるようになる。 ホヤがない状態で点火しても、これはこれでなかなか可愛い感じである。
実はデスクワークのお供が最適だった
当初は『外に持ち出す』ということだけ考えてアイロンストーブを購入したのだが、実は最近デスクワークで大活躍してくれている。

PCの画面ばかり見ているとどうしても眼精疲労が進んでしまうのだが、ふとした時にアイロンストーブに目をやりゆっくりと目を癒やすには丁度良いサイズ感なのだ、そしてお湯を沸いたらコーヒーやハーブティーを淹れて小休止する。 室内なので風で消えてしまう心配もないため、ゆったりと火を楽しむことができる、なんでもっと早くこの使い方に気がつかなかったのか…..自分でも謎である。
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