ミラーレスOM-5とマニュアルレンズを持って、東京(都電 早稲田〜三ノ輪橋〜浅草)を僕の視点で切り取ってきた話。

都電の中の風景

今年の6月にミラーレス一眼レフを新調しOMSYSTEMのOM-5を購入してから、このブログではあまり撮影したものを記事にしていなかったな…と思い、今回は久々の東京散策へOM-5を持ち出して撮影してきたので、僕の視点で切り取った東京をご紹介できればと思う。

OM-5はステキな一台だと思う

OM SYSTEM OM-5ミラーレス一眼レフカメラ

OM-5のこのフォルムは個人的に本当に気に入っている。 もちろん他社の一眼レフのフルサイズに比べたら機能は劣るものの、手に馴染みやすく重さも約400gと旅に連れて行くにはこれくらいが一番ちょうど良いのだ。

マニュアルだけど良い味が出るCCTVレンズ

持参したレンズは、M.ZUIKO DIGITAL 【45mm F1.8】【17mm F2.8】【ED 40-150mm】【CCレンズ25mm F1.8】の4本をカバンに入れていたのだが、今回は完全にマニュアル縛りでやるつもりで【CCレンズ25mm F1.8】をつけっぱなしにした。

果たして、完全マニュアル撮影で僕が東京を切り取ることができるのだろうか…

OM-5にCCレンズ取り付け

このCCTVレンズと呼ばれる、非公式なレンズは装着部分がネジ式(Cマウント)になっていて、オリンパス専用(マイクロフォーサーズ用マウント)変換アダプターをカメラに装着してからグルグルとネジではめ込む感じのレンズである。

このレンズ、価格が¥5~6,000という相場で、通常のレンズに比べても信じられないくらい安く手に入るモノなのだが、味のあるステキな仕上がりになる魔法のようなレンズである。

ただしオートフォーカスは非対応になってしまうので、絞りもピントも手動で行う必要があり、少しだけカメラ知識が必要になってくるが、カメラ初心者には逆に勉強になって良いかもしれない。

今回の東京散策 旅のルート

都電早稲田駅〜飛鳥山〜王子〜あらかわ遊園〜三ノ輪橋駅〜浅草までの旅マップ

今回の旅のルートは、都電 早稲田駅〜飛鳥山・王子・あらかわ遊園を散策しながら、反対側の終点三ノ輪橋まで歩いて、浅草までアプローチしてみようという計画。 おおよそ20kmで徒歩約3時間の旅となる。

さて今回も細かいうんちくは後回しにして、マニュアルレンズで撮影してきた東京をどうぞ、ピンが甘いものもありますが、エモーショナルな気持ちで受け止めながらご覧ください(笑)

東京散策|都電 早稲田駅〜三ノ輪橋駅〜浅草

東京散策 旅の解説

旅の始まりは、東西線「早稲田駅」 徒歩3分にある穴八幡宮から、紅葉もイチョウも見頃を迎えていて大変美しい景色が広がっている。

実は生まれてから一度も都電というモノを見たことがなく、乗ったこともなかったのだが、数年前に仕事で都内へ行くことがあり、一瞬だけ都電の走る姿が視界に入り『なんだろう! あれは…ステキだ…』と思ったまま、一体どこを走っている乗り物なのかもわからないまま時が過ぎていたのだ。 列車とバスの間のような乗り物で、歩道から改札もなく突然ホームなので、初めて見たときは少し戸惑ってしまう(笑)

カメラ設定を少しオーバー(明るめ)に設定してシャッターを切ると大変エモくなるから、この設定で写真を撮るのが個人的には好きである。

早稲田駅から都電に乗り王子駅まで行き、飛鳥山を探索してみた。飛鳥山は、八代将軍吉宗が江戸庶民の行楽のために桜を植樹し開放した、日本初の公園だそう…

紙の制作で有名な王子製紙を設立者でもある、渋沢栄一は王子製紙の工場を眼下で見守れるように、この飛鳥山に住んでいたのだ。 職業柄僕にとって王子製紙は切っても切れない関係なので、飛鳥山にある紙の博物館へ行ってみたかったのだが、残念ながら2024年12月1日(日)~2025年2月28日(金)まで閉館しているようだ。

紙の博物館
紙の博物館|紙専門の総合博物館(東京都北区王子) 紙の博物館では、日本の伝統的な「和紙」、近代日本の経済発展を支えた「洋紙」の両面から、紙の歴史・文化・産業を紹介しています。4万点の資料と1.5万点の図書を保管...

紙が出来上がるまでの歴史や工程を知ることができそうなので、是非グラフィックデザイナーを目指している人には一度足を運んでみて欲しい場所だ。

今回一番気に入っている写真。
飛鳥山の公園に展示されている昔の都電の車窓。 

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僕が小さいときに乗っていた江ノ電の景色とまったく同じ光景が広がっていて、懐かしさの余りしばらくここに滞在したくなってしまった。

飛鳥山を後に、再び王子から都電に乗り、あらかわ遊園の駅まで行く。 古き良き子供たちの笑顔を見守ってきたあらかわ遊園は、街の中に突然現れる観覧者が印象的だ。
小さな子供がいるご家庭は是非一度行ってみて欲しい、僕ら(親父と僕)おっさんとおじいさんが二人で入ると一瞬にして子供たちの夢を壊してしまうため、今回は入り口まで。

息子が小さかったときに連れて行ってやりたくてインスタもフォローしていた、プラレールがたくさん見られるカフェ【Café KOTETSU】もすぐそばにあるので、電車が好きなお子さんがいたら是非。

あらかわ遊園からは、都電に乗らず終点の三ノ輪橋まで徒歩で散策してみることにした。 ずっと都電の線路沿いに歩いていると段々と札幌にいるような錯覚に陥る。 都電と同じく路面を走る札幌市電がきっとそう錯覚させているのだろう。

だがしばらく歩くと都電の向こう側にスカイツリーが見えてくるから、やはり東京を歩いていることを再認識した。

ただ、あらかわ遊園〜三ノ輪橋の間はそこまでランドマーク的なものはなく、静かな下町風景が広がっている感じである。

終点の三ノ輪橋で都電とはお別れし、三ノ輪交差点の歩道橋の上から撮影、西日が差し込む交差点をオーバー気味に撮影した、エモーショナルな東京の交差点である。 ちなみに右へ進むと上野駅、左へ進むと浅草。

浅草はやはり海外からの観光客で賑わっていた、みんな雷門にカメラを向けて撮影している中僕は浅草の裏路地に目を向ける、違う次元に繋がっていそうなステキな路地裏が浅草にはたくさんあるのだ。 今度は東京裏路地撮影というテーマで旅をしてもいい気がしている。

日も暮れ始めた今回最後の写真は、地下鉄なのに地上に車庫がある銀座線車庫の入り口。 地上から地下の世界へと降りていく勾配のある線路がなんとも貴重な場所だ。

さて、いかがだったろうか? 久々のカメラを持った旅は今回ここまで、一眼レフを持って旅をするには少し寒くなってきてしまったが、年始年末はゆっくりとカメラと過ごしてみるのも悪くない気がしている。

35mmのCCTVレンズで撮影した記事はこちら

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