もともとパンは好きな方だが、美味しいパンを追求するというほどではなく、日々なんとなく普通のパンが食べられればいいや、そんな感覚でしかなかった。
そんな中、嫁さんが知り合いから聞き、探し出した山の中にある究極のパン屋へ行ってみることにした。
小田原は根府川駅からバスに乗って1.3kmほど、のどかな海の見える高台の町にそのパン屋はある。
パンが好きすぎてお店の前に小麦畑まで作ってしまうほどのこだわり、そこで焼かれたパンたちは飽きることのない、シンプルで味わい深いこだわりの小麦で作られている。
築70年の古民家を改修し作られた店内は、どことなく「ただいま」を言いたくなるような佇まいである。
予約をしていたパンが焼き上がるまで30分ほど時間があったので、店内のカフェでゆったりと時間をつぶすことにした。
既に焼き上がっているパンを買って、パチパチと燃えている暖炉の横に腰をおろし一口パンを食べてみた。 涙が出るほど美味しいという表現は果たしてあっているかはわからないが、あまりの美味しさに心のなかで叫んでいた。
僕がいただいたのはベーコンエピ、熊本「阿蘇自然豚」の ベーコンを使用しているらしい、こだわり抜いたパン生地とベーコンが奏でるハーモニーは、信じられないくらい美味しかったのだ。
店内には色々なクラフトショップが出店されており、欲しいものは貯金箱にお金を入れて買うシステムとなっているようだ。
美味しいパンをいただいて、脳がパンで満たされたところで、たくさんの食パンたちと目が合ってしまった。
「君。良い顔しているね」
素敵なお店と出会えた記念で、食パンブローチをひとつ購入してきた。
職場で仲良く一緒に仕事をしている。
パン好きな方には是非一度足を運んでもらいたい、でも本当は誰にも教えたくないような、海の見えるステキなパン屋である。
麦焼処 麦踏 HP ≫ https://kataura-mugifumi.com/
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