就職活動は多くの学生にとって不安や怖さを感じるものです、学校やネットで就活の不安について調べても、正直言って当たり障りないことが多く挙げられているので『もう少し具体的なアドバイスが欲しい』と思っている学生もたくさんいるのではないでしょうか?

今回はその気持ちを少しでも軽減できるようなアドバイスを一歩入り込んで具体的にいくつかご提案します。
1. 自分の強みを知る

グラフィックデザイン業界において、あなたがどんな強みを持っているかを再確認してみてください。例えば、独自のデザインセンスや、特定のソフトウェアスキル、過去に行ったプロジェクトなど。自分が何を得意としているのか、他の人と何が違うのかを理解することは、自信を持つ手助けになります。
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『そもそも自分の強みがわからない』『これが果たして強みと言って良いのか…』そんな疑問を持っている方がたくさんいると思います。 まず前提で、強みを持っていない人はいません、必ず人間はどこか強みを持っています、それに気がついていない、あるいは就活と強みをリンクできていないことが、不安の要因になります。
例えば、今までの課題を振り返って自分が少しでも楽しいな、もう少し調べてみたいな、と思った課題を掘り下げてみても良いかもしれません、日頃の学校の課題というのは学生に様々な経験をしてもらいたいため浅く広く色々な課題を出す傾向があります、そのため特に自分が『好きかも』というモノに立ち止まって考える時間がないケースもあるため、一度振り返って自分がどう感じたのかを考えてみても良いかもしれません。
また、自分の強みが『デザイン業界と関係ない』と思っていませんか? どんな内容でも必ずデザイン分野と繋がる強みがあります。
例えば『アルバイトで接客が好きだった』という経験があれば、お客様の会話の中から問題点を見つけ出してデザインで解決できることがスキルとして発掘できます。
他にも『身体を動かすことが得意だった』という経験があれば、様々な場所へ取材や撮影をしに行って情報収集することが得意ですとアピールすることができます。
2. 就職活動は自己成長のプロセス

就職活動は「採用されること」がゴールではなく、「自分がどんな人間かを相手に伝えること」であり、その過程自体が自己成長の一環です。面接やポートフォリオ作成を通して、自己分析が深まり、自分がどんなデザインをしたいのか、どんな仕事環境が合うのかが見えてくるでしょう。このプロセスを「学びの機会」と捉えると、少しは不安が和らぐかもしれません。
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就活はやり始めた人にしかわからない『達成感』というものがあります。この状態になるまでがどうしても腰が重く、特に自己肯定感の低い人は、自信を持てずに後回しにしがちになってしまいます。
一方企業側は『フレッシュで育ててあげたい子たち』として捉えているので、本来であれば怖い場所ではないはずです、色々な企業や業界を初めて見に来た子たちがほとんどの世界で、そこに自分も紛れてみるという感覚はある意味大事かもしれません。 そして1社でも行動を起こしたことに対して自分を評価してあげることによって、段々と自分に自信がついてくるものです。
3. 失敗を恐れない←とは言いますが….

就職活動での失敗は、むしろ貴重な経験です。どんなに完璧に準備しても、必ずしも最初からうまくいくわけではありません。それを経験として積み重ねていくことで、自分に合った場所を見つけやすくなります。また、失敗から学ぶことは非常に多いので、失敗を恐れず、次に活かす意識を持つことが大切です。
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学校でもネット記事でも上記のような言い回しをすることが多いはずです、ただ学生の気持ちになって考えると『失敗』してしまう自分自身を嫌いになってしまうのでは…それがきっかけで就活がもっと怖くなってしまうのでは…..そんな不安もあったりするものです。 これは実を言うと新卒だけではなく中途採用の人たちも同じ気持ちをもっていたりするものなので、まず必要なのは『正解で100点の就活は存在しない』と最初から思っていた方が気が楽です。
むしろどこかしら何か失敗をしても誰も気にしていない事の方が多かったりするもでのす、ましてや新卒の子たちは社会を知らないのが当たり前なので、企業側も重々承知していますし、失敗をしてくれる子の方が可愛げがあって一緒に仕事をしたいなと思わせてくれるきっかけにもなります。
私の過去の教え子で記憶に残っているのは、役員面接で最終に残った学生が当日のポートフォリオプレゼンでファイルの中から、行きがけに買ったグミのパッケージの破片が落ちてしまい『これは?』と社長に聞かれて『緊張するのでグミを行きがけに食べてきました』と言って会場を笑いに包んだことがきっかけで内定をもらったケースもあります。
4. 小さなステップで始める

就職活動を始める前に、いきなり全てを完璧にしようとするのではなく、少しずつステップを踏んでいくことが大切です。まずは自分のポートフォリオを整えたり、希望する企業について調べてみたりすることで、次にやるべきことが明確になります。大きな一歩を踏み出す前に、小さな一歩を踏むことで、不安を軽減できます。
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これは新卒だけでなく、大人になっても陥りやすい『自分の成長に対して先を急いでしまう』という傾向です、ただでさえ就活でやることはたくさんあるわけなので、まずは目の前のタスクをこなすだけでも十分自分を評価してあげても良いと思います。 『ポートフォリオの台割りを作ってみた』『求人サイトをのぞいてみた』そんな小さなステップを積み重ねていくことは就活のモチベーションを保つという意味で大切なことです。
5. 他の学生や先輩との交流

就職活動は孤独に感じることが多いですが、同じように就職活動をしている学生や、すでに業界で活躍している先輩と情報を交換することは非常に有益です。彼らの経験やアドバイスを聞くことで、どんな不安を抱えているのかを共有し、解決策が見えてくるかもしれません。
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コレに関しては一丁両端な部分があり、先輩からのアドバイスには色々な要素が含まれています、ポジティブなアドバイスはもちろんですが、苦労話のようなネガティブなアドバイスばかり記憶に残ってしまい逆に就活の足かせになってしまうこともあります。 その中でも大切なのは『先輩のアドバイスは聞きつつ自分だったらこうするかな』という考えに置き換えていくことが重要になります。
また、友達同士での情報共有も色々なケースがあり、就活に積極性のある仲間が近くにいるか、そうでないかで自分の行動パターンも変わってくるケースもあります。 お互い不安な者同士なので、どうしても消極的な人が固まってしまう傾向がありますが、積極的に動いている学生を遠くから参考にしながら動いてみるのもよいでしょう。
6. リラックスする時間を持つ

就職活動が進んでいく中で、自分を追い込んでしまうことがあるかもしれませんが、無理をして過度に緊張したり、プレッシャーを感じすぎることは逆効果です。リラックスできる時間を作り、趣味や友人との交流でリフレッシュすることが、精神的に安定し、活動に対する余裕を持つための助けになります。
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就活の時期というのはどうしてもピリピリしてしまうもの、学校としても『就活をして欲しい』『早めに動けば楽だから頑張ってほしい』という気持ちで学生たちを斡旋していきますが、その空気感に恐怖を感じてしまう学生も少なくありません。 ここは学校で教えていた経験者から言わせると、『就職意欲の薄い子たちに対して言っている』ことが、もともと頑張ろうとしている子たちの危機感をあおるような形にもなってしまうというのが全体を指導している面では難しいところです、なので就活に不安を感じているのであれば少しでも個別に話を聞いてもらえる機会を増やすことがメンタル面でも良いことかもしれません。
7. ポジティブな視点を持つ

最後に、就職活動の一歩一歩が、未来の自分にとって必ず意味のあるものになると信じて、ポジティブな視点で進んでいくことが大切です。どんな企業に入るかがすべてではなく、どんな学びと成長が得られるかが、長い目で見たときに重要です。
不安や怖さは自然な感情ですが、それを乗り越えるための一歩を踏み出せるよう自分自身をサポートしていければ、必ず内定は取れると思います。